IT導入補助金はある?
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デジタル庁の設立や企業のDX化が推奨される昨今の時流を踏まえ、政府ならびに経済産業省がIT導入支援として行っているのがIT導入補助金になります。果たして調剤監査システムはIT導入補助金の対象となっているのか、気になるところですね。ぜひ、本ページの情報をご覧になり、知識を高めていただきたく存じます。
調剤監査システムは対象になる?
経済産業省が発行する「サービス等生産性向上IT導入支援事業(令和4年4月)」には、決済ソフトやPOSレジ、AIカメラなどはIT導入補助金の対象である旨が明記されている反面、調剤監査システムに関しては特に記載が見当たりませんでした。
しかしながら、この補助金の対象は商工団体や中小企業など商業活性化に取り組む組織が労働生産性の向上に資するITツールを導入するための費用とされているため、調剤監査システムも対象となると判断されています。実際、薬局でのIT導入補助金の活用をコンサルティングする業者でも、調剤事故防止に貢献する調剤監査システムは対象と見なされています。
IT導入補助金とは
説明の順番がいささか逆になりましたが、IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者などが自社の課題解決のためにITツールを導入する際に、その費用の一部を補助するというもの。
制度そのものは以前から存在していましたが、令和3年度の補正予算にて、より対象が拡大。「デジタル化基盤導入枠」が追加され、デジタル化基盤導入類型と複数社連携IT導入類型という枠が設けられました。加えて対象となるソフトウェアやITツールも拡充されており、さらには複数社が連携するためのコーディネート費も含まれるようになっています。
採択の回数
IT導入補助金は繰り返し何度も申請できるものではありません。対象である中小企業・小規模事業者等は、1法人・1個人事業主あたり、IT導入補助金2022の通常枠(A・B類型)とデジタル化導入基盤類型それぞれに、公募期間中に1申請のみが可能となっています。
対象となる企業規模
IT導入補助金は中小企業や小規模事業者、個人事業者を対象としている補助金となっています。対象となる線引きとしては、資本金は3億円以下、従業員数はゴム製品製造業を除き100~300人規模の規模とされています。なお小規模事業主は従業員20人以下と定義されているとのこと。
補助される金額
調剤監査システムは「デジタル化基盤導入類型」の「ITツール」となり、導入費用が5万円~50万円以下の場合は補助率3/4、50万円超~350万円までの場合は補助率2/3までとなっています。なお、ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料2年分)、ハードウェア購入費、導入関連費が対象に含まれます。
補助金スケジュール
2023年のIT導入補助金において、デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)の申請は、以下のようになっています。
- 受付開始:2023年3月28日(火)
- 1次締切:2023年4月25日(火)17:00
- 2次締切:2023年5月16日(火)17:00
- 3次締切:2023年6月2日(金)17:00
- 4次締切:2023年7月31日(月)17:00
なお、IT導入補助金の情報は予告なく変更される場合がありますので、最新の情報を逐次チェックすることをお勧めします。
参照元:IT導入補助金2023(https://www.it-hojo.jp/schedule/)
IT導入補助金の対象サービス
当サイト2023年6月時点で掲載されている企業の中で、IT導入支援事業者をリストアップしてみました。依頼先選びの参考として、お役立ていただければ幸いです。
スマートフォンやタブレットを業務端末として用いることができる調剤監査システム「PICKING GO」を手掛けています。
ピッキング作業の操作端末としてiPodtouchもしくは専用ハンディターミナルを選択できる「NEW PORIMS」を提供しています。
iPod touchを操作端末とし、クラウドサービスとしてソリューション提供される調剤監査システム、「missnonS」を提供。
調剤薬局向け在庫管理システムのオプションとして「調剤監査システム、Taker-SS」を生み出しています。
カシオ製のコンパクトな専用ハンディ端末を用いる調剤監査システム/ピッキングシステム「正(tadashi)」を手掛けています
GS1対応バーコードリーダーとパソコンを組み合わせる方式の調剤監査システム「PHOTバーコード監査システム」は初期費用無料での導入も可能。
画像解析能力を駆使して薬剤の数量測定が可能な調剤監査システム、「PROOFIT 1D」をリリースしています。
8インチサイズのタブレットとバーコードスキャナを組み合わせるピッキング監査システム「調剤システム ファーミー」を用意。
画像識別アルゴリズムを駆使することでミスを防止する調剤監査システム「cube.i for」を手掛けています。
高精度カメラによる画像認識やヒヤリハット作成などの機能を実装した調剤監査システム「W監査システム」をラインアップしています。
参照元:IT導入補助金2022「IT導入支援事業者採択一覧」(https://www.it-hojo.jp/r03/doc/pdf/r3_shien_list.pdf)