IT導入補助金はある?

公開日: |更新日:

ITの導入を支援する目的で、IT導入補助金が作られました。調剤監査システムは補助の対象となるのでしょうか。この記事ではIT導入補助金について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

調剤監査システムは対象になる?

調剤薬局もIT導入補助金を利用してITツールの導入ができます。登録認定を受けたツールしか利用できないため、現在利用できるITツールとしては在庫管理や薬歴システム、患者の会計情報などを一元管理できるレジシステムなどが挙げられます。調剤監査システムが適用となるかどうかについては、確認が必要です。

IT導入補助金とは

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が業務効率化、DXに向けたITツールの導入を支援するものです。補助金の対象には、相談対応などのサポート費用やクラウドサービス利用料も含まれますが、すべてのツールが対象にはならず事前に審査を受けて補助金HPに登録・公開されているものとなります。

補助金の申請はITツールの導入、補助金支援をスムーズにおこなうためのサポートを行っているIT導入支援事業者とパートナーシップを組んで行う必要があります。

IT導入補助金には様々な種類があります。

  • 通常枠:事業のデジタル化を目的としたシステム導入を支援
  • インボイス枠(インボイス対応類型):インボイス制度対応の会計ソフトや受発注ソフトなどの導入を支援
  • インボイス枠(電子取引類型):インボイス制度に対応した受発注システムを昇竜単位で導入する企業を支援
  • セキュリティ対策推進枠:サイバー攻撃に対応するための導入を支援
  • 複数社連携IT導入枠:複数の中小企業、小規模事業者が連携して地域DXの実現を目指す取り組みを支援

採択の回数

IT補助金は申請して不採択になっても、同じ年度内は何度でも申請し直すことができます。

IT導入補助金2021以前に採択を受けている場合でも新たに申請することができますし、IT導入補助金2022以降に採択を受けていても交付決定から12か月以上空けるか、別の申請枠なら申請することができます。

対象となる企業規模

IT導入補助金の対象となるのは、日本国内で法人登記されいる、そして日本国内で事業をしている法人または個人で、生産性向上のためにITツールを導入する中小企業。小規模事業者などです。

具体的な中小企業・小規模事業者の条件は、業種分類によって決まっています。いくつか例を挙げます。

  • 製造業、建設業、運輸業:資本金が3億円以下、従業員が300人以下
  • 卸売業:資本金が1億円以下、従業員数が100人以下
  • サービス業:資本金が5千万円以下、従業員数が100人以下
  • 小売業:資本金の額が5千万以下、従業員数が50人以下
  • 医療法人、社会福祉法人;常時使用する従業員数が300人以下

調剤薬局は小売業に分類されています。

補助される金額

種類 補助額、補助率
通常枠 ITツール業務プロセス1~3つ:補助額5万円~150万円未満(補助率1/2以内)
ITツール業務プロセス4つ以上:補助額150~450万円以下(補助率1/2以内)
インボイス枠
(インボイス対応類型)
ITツール
補助額50万円以下の部分は(補助率3/4以内、小規模事業者は4/5以内)
補助額50万円超~350万円の部分は(補助率2/3以内)
PC・タブレットなど
補助額10万円まで(補助率1/2以内)
レジ、券売機など(補助率1/2以内)
インボイス枠
(電子取引類型)
350万円以下(補助率2/3以内)
セキュリティ対策推進枠 5~150万円以下(補助率中小企業は1/2以内、小規模事業者は2/3以内)
複数社連携IT導入枠 基盤導入費用、消費動向等分析費用合わせて3,000万円以内
事務費、専門家賃200万円

参照元:(https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/r6_it_summary.pdf)

補助金スケジュール

2025年のIT導入補助金において、デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)の申請は、以下のようになっています。

  • 受付開始:2025年3月31日(月)
  • 1次締切:2023年5月12日(月)予定

以降のスケジュールは分かり次第公式HPにて発表されますので、情報を適時確認するようにしてください。締め切り時間を過ぎてしなうとどのような理由でも対応してもらえないので気を付けましょう。

参照元:IT導入補助金2025(https://it-shien.smrj.go.jp/schedule/)

IT導入補助金の対象サービス

当サイト2025年3月時点で掲載されている企業の中で、IT導入支援事業者をリストアップしてみました。依頼先選びの参考として、お役立ていただければ幸いです。

※2025年3月8日調査時点

スマートフォンやタブレットを業務端末として用いることができる調剤監査システム「PICKING GO」を手掛けています。

調剤薬局向け在庫管理システムのオプションとして「調剤監査システム、Taker-SS」を生み出しています。

カシオ製のコンパクトな専用ハンディ端末を用いる調剤監査システム/ピッキングシステム「正(tadashi)」を手掛けています

GS1対応バーコードリーダーとパソコンを組み合わせる方式の調剤監査システム「PHOTバーコード監査システム」は初期費用無料での導入も可能。

画像解析能力を駆使して薬剤の数量測定が可能な調剤監査システム、「PROOFIT 1D」をリリースしています。

8インチサイズのタブレットとバーコードスキャナを組み合わせるピッキング監査システム「調剤システム ファーミー」を用意しています。

参照元:IT導入補助金2024 「IT導入支援事業者(法人)採択一覧」(https://it-shien.smrj.go.jp/pdf/r5_it_vendor_list.pdf)

ミス防止×スピードUP!?
おすすめの調剤監査システムを
スペック比較

関連ページ

調剤監査システム導入までの比較項目をチェック

薬局経営のヒント
薬剤師の常駐廃止…何を備えればいい?
薬局でBCPを策定する方法とは
薬局経営で有効な集客方法とは
服薬フォローアップの方法
調剤薬局の課題と生き残るためにするべきこととは
小回りの利くハンディタイプで
調剤監査システム4つを
比較してみた

スマートフォン・専用端末で操作するハンディタイプの調剤監査システムの中でも、複数台導入が可能な調剤監査システムを4つ厳選。調剤過誤防止機能・作業スピードアップ機能・メンテナンス・監査以外の便利機能といった視点で比較してみました。(2020年10月調査時点)

30日間無料
お試しからスタート
他システムと連携で
機能拡充
老舗メーカー発の
お手軽システム
全自動錠剤包装機
とも連動
調剤過誤防止
補充時の
正誤チェック

棚に入れる時点での
ミスを防ぐ

予製

予製の監査をあらかじめ完了でき

画像保存

処方した薬の写真を撮影し、患者からの後日問合せにも記録をもとに対応できる

スピードアップ
先行調剤

処方箋入力前に作業ができる

複数人同時調剤

1枚の処方箋を複数人で作業できる

ピッキング
ナビゲーション

ピッキング順序をナビゲートしてくれる

導入
機種

機種によって設置場所の確保・工事の可否が異なる

iPodtouch
iPhone
iPad
があれば工事不要(専用PC不要)
専用端末を
購入して導入
(+専用PC設置)
スキャナ付
iPodtouch
もしくは専用端末を
購入して導入
(+専用PC設置)
専用端末を
購入して導入
(+専用PC設置)
メンテナンス
薬品マスタの更新

薬品マスタデータの更新方法

自動更新 手動更新

監査以外の
便利機能

  • 在庫管理・棚卸と連動して業務効率化
  • 予製作成で棚卸しの時短
  • オンライン服薬指導に対応
  • バーコード読み取り後の実在庫チェックで棚卸し対応
  • 棚番ごとの数量入力で棚卸し作業軽減
  • ラベル・帳票プリンターと接続可能
  • 全自動錠剤包装機と連動、手撒き分包にも対応
  • 調剤履歴を制御PCに保存、CSV出力可能

※表は横にスクロールできます

調剤過誤防止 スピードアップ 導入 メンテナンス
補充時の
正誤チェック

棚に入れる時点での
ミスを防ぐ

予製

予製の監査をあらかじめ完了できる

画像保存

処方した薬の写真を撮影し、患者からの後日問合せにも記録をもとに対応できる

先行調剤

処方箋入力前に作業ができる

複数人同時調剤

1枚の処方箋を複数人で作業できる

ピッキング
ナビゲーション

ピッキング順序をナビゲートしてくれる

機種

機種によって設置場所の確保・工事の可否が異なる

薬品マスタの更新

薬品マスタデータの更新方法

監査以外の
便利機能

30日間無料お試しからスタート
iPodtouch
iPhone
iPad
があれば工事不要(専用PC不要)
自動更新
  • 在庫管理・棚卸と連動して業務効率化
  • 予製作成で棚卸しの時短
  • オンライン服薬指導に対応
他システムと連携で機能拡充
専用端末を
購入して導入
(専用PC設置)
手動更新
  • バーコード読み取り後の実在庫チェックで棚卸し対応
老舗メーカー発のお手軽システム
スキャナ付
iPodtouch
もしくは
専用端末を
購入して導入
(専用PC設置)
  • 棚番ごとの数量入力で棚卸し作業軽減
  • ラベル・帳票プリンターと接続可能
全自動錠剤包装機とも連動
専用端末を
購入して導入
(専用PC設置)
  • 全自動錠剤包装機と連動、手撒き分包にも対応
  • 調剤履歴を制御PCに保存、CSV出力可能