種類②一包化監査システム
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監査システムも多々ありますが、ここでは一包化監査システムについてを解説。特徴や他のシステムとの違いについてなどをご覧ください。
一包化監査システムとは
一包化監査システムとは、一包化された薬剤の種類や数量を自動で判別するシステムです。それまでは薬品から棚を取るピッキングの際、目視で確認するアナログなものでした。
しかし一包化監査システムであれば、バーコードを読み取ることでミスを減少するだけではなく、管理も容易に。それまでの目視監査と比較すると、薬剤師の負担を大幅に軽減できるシステムですが、一包化監査システムも様々な業者がサービスを提供しています。そのため、大まかには「棚からピッキングする際にバーコードを読み取るシステム」ですが、細かい部分に目を向けると、それぞれの提供者のこだわり等により、違いがあります。
一包化監査システムの一覧
タカゾノ PROOFIT 1D
一包化された薬剤の種類や数量を自動判定し、一覧表示するだけではなく、刻印や文字の向きを揃えて表示することも可能なので目視検査も簡素化。分包情報と異なる薬剤もすぐにチェックできるよう設計されています。また、ICT技術によって医薬品の画像マスタ登録や更新作業が自動で行われるメンテナンスフリー設計となっているので、現場での面倒な作業が必要ありません。
PHC株式会社 EJ-T1NS
正判定率99.5%以上を実現。モニター上での結果確認と併せて「再検の識別マーク」を付与したり、過去の鑑査記録の閲覧が可能。シンプルな画面構成とタッチパネルにて簡単な操作性を追求し、薬剤師の負担軽減を図ります。
湯山製作所 TabSight-S
1包およそ1秒のハイスピードを実現。透明薬品、1/4錠にも対応し、オプションではあるものの遠隔監査も可能。また、大量処方の連続鑑査にも対応するなど限りなく「人間の手作業」に近い感覚を実現。判定表示も極力シンプルなものにすることで、誰もが簡単に使用できるシステムを目指しています。ちなみにPROUDやLitreaIV等との連携も可能です。
一包化監査システムとその他の監査システムの違い
一包化監査システムは一包化を監査・補助するシステムです。
散剤の調合を手助けしてくれる散剤監査システムや、ピッキングを補助するピッキング監査システムとは異なるシステムであることが分かります。
そのため、どのシステムが優れているのかではなく、「自店にとって必要なシステムは何か」が重要。監査の種類やタイミングも重要ではありますが、自店の作業をトータルで効率化できるシステムを導入することこそ、店舗全体での作業負担軽減・効率化に繋がります。