薬局経営で有効な集客方法とは
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薬局経営においても集客は欠かせない取り組みです。具体的に、どのように集客すればよいのでしょうか。集客の必要性と効果的な集客方法などを解説します。
薬局経営における集客の必要性
集客の必要性が高まっている主な理由として、薬局の増加があげられます。厚生労働省が発表している資料によると、2009年度末時点における全国の薬局数は53,642カ所、2020年度末時点における全国の薬局数は60,951カ所です。11年間で7,309カ所も増加しています。
参照元:厚生労働省「平成21年度衛生行政報告例結果の概況」 (https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/09/dl/kekka7.pdf)
参照元:厚生労働省「令和2年度衛生行政報告例結果の概況」 (https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/20/dl/kekka5.pdf)
増加の主な原因と考えられているのが医薬分業の推進です。院外処方箋の増加とともに、いわゆる門前薬局も増加していると考えられています。待っているだけでは患者数ならびに処方箋枚数を増やすことは難しいため、集客に取り組む必要があるのです。
薬局経営で有効な集客方法
ホームページの作成
検討したい集客方法のひとつがホームページの作成です。スマートフォンが普及したことにより、インターネット検索で薬局の情報を収集する方が増えています。ホームページを開設していないと、必要な情報を患者様に届けられない恐れがあります。
作成のポイントは、患者様が求める情報をわかりやすく提供することです。自社が発信したい情報だけを一方的に発信しても集客にはつながりにくいでしょう。ホームページを地図アプリなどと連動させておくことも重要です。
町内会への参加
商圏が狭い薬局では、町内会への参加も有効な集客方法になりえます。具体的には、町内会の催しでお薬相談会を開催するなどが考えられます。ポイントは、催しなどを通して地域の患者様と関係を構築することです。
馴染みの関係を構築できれば、何かあったときに選択肢にあがりやすくなります。信頼を勝ち取れば、かかりつけ薬局に選ばれる可能性もあります。
看板やポスターの見直し
看板やポスターの見直しも取り組みたい施策のひとつです。名称を変えればどこの薬局でも使えるデザインは見直しの対象になります。デザインのポイントは、理念がわかるなど、薬局の特徴を伝えられることです。
例えば、子どもを主なターゲットとする薬局は親しみやすいデザインが適しているでしょう。もちろん、色彩にこだわることも重要です。
集客で意識するポイント
接遇
競合店と差別化しやすいポイントとして接遇があげられます。患者様のお話に耳を傾ける、お薬の専門家として真摯に対応するなどを心がけるだけで差別化を図れるケースは少なくありません。
根拠に基づく集客施策
集客施策を闇雲に実施しても、患者様にアプローチすることは難しいかもしれません。集客施策は根拠に基づき実施することが重要です。根拠のひとつとして患者様の情報があげられます。性別や年齢がわかれば、集客につながりやすい施策を検討しやすくなります。理想の患者様像を描いてから集客施策を実施しましょう。