種類③散剤監査システム
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散剤監査システムとはどのようなシステムなのかについてを見てみるとしましょう。
散剤監査システムとは

散剤監査システムとは散剤を監査することでヒューマンエラーを防ぐなど薬剤師の負担を軽減するシステム。散剤とは必要な薬を混ぜるものですが、他の調剤と比べてミスが許されず、かつ一度散剤すると後から検査・修正することが極めて難しいもの。他の調剤よりも正確性が求められるからこそ、薬剤師の負担も大きなものでした。そこで散剤監査システムです。ミスのないよう、監査するシステムとなっているので、後から修正・チェックする必要もありません。
また、散剤監査システムであれば秤量の記録も残ります。スピード化・効率化だけではなく、リスクヘッジに於いてもメリットをもたらしてくれるシステムです。
ミス防止×スピードUP!?
おすすめの調剤監査システムを
スペック比較
散剤監査システムの一覧

タカゾノ Rak-Che5
散剤だけではなく水剤の監査も可能なシステム。コンパクトなサイズなので作業スペースの確保が容易な点も特徴。現行機種よりも高さをおよそ60mm、トータルで約130mmのサイズダウンに成功しました。GS-1DataBar対応のタッチパネルは、調剤作業の負担軽減を可能にします。
はぐろ薬局 Astraea
コストパフォーマンスを追求した散剤監査システム。他メーカーの製材監査システムは100万円以上かかるものも珍しくありませんが、こちらであれば中古パソコンの利用であれば20万円以内での環境構築が可能。安さの秘密は公開されている「おしゃべり天秤」に触発され、作者自らが制作したものだからこそ。システムだけであれば無料となっていますので、安価に散剤監査システム環境を構築できます。
Windy 散剤監査システム
患者の体重を元にした適量のチェックや月・日単位での製薬使用料の計算が可能なシステムです。また、レセコンとの連動が可能で、入力データとの比較照合も可能なことから、より正確な情報をもたらすことになります。
散剤監査システムとその他の監査システムの違い
散剤監査システムは、患者に渡す薬を調合する際の補助となるシステム。その点では錠剤監査システムと似ているのですが、主に散剤(粉薬等)がメインになる点が錠剤主体となる錠剤監査システムとの大きな違い。
散剤にて薬剤師に負担がかかっている薬局であれば、導入することで薬剤師の負担を軽減することが可能です。一方で、監査システムも様々。錠剤や散剤だけではなく、ピッキングまで可能ピッキング監査システムもあります。
まずはどのような監査システムがあるのかを把握し、自局に適しているシステムの導入を検討してみるとよいでしょう。